たけうちブログ

終末期の生き方について

秋田県議会がん対策議員連盟で、先駆的な「ホスピス・緩和ケア病棟」の状況視察を目的に大阪府の淀川キリスト教病院へうかがいました。

・終末期にどのような医療を受けたいのか?
・最後まで延命措置を受けたいのか?
・それともQOLが低下しないことを大事にするのか。

こちらの病院では、以下のように考えられているとのこと。

・家族と患者の意向が一致しない場合もある非常にデリケートなテーマであること。
・患者の人生観に応じた終末期医療を提供していること。
・通常医療とは異なり、緊急処置はしないこと。
・終末期の過ごし方を本人や家族の意思を尊重し、痛みの緩和とQOLのバランスを相談しながら進めていること。
・患者の希望実現、家族には心の準備を心がけていただきながら、運営していること。

2017年から、患者の意向を整理するための「自分の思いを伝える『オレンジノート』」という冊子を作成しているそうです。この冊子は、自分の価値観や人生観などを記入するエンディングノート的な役割があるほか、受けたい医療について記入する事前指示書のような役割があります。
「出前講座」などを通じて地域に普及しており、終末期にどのような医療を受ける選択肢があるのかということが、地域に広く浸透しているそうです。
人生の意味や価値を一緒に考えていくカウンセリングや、病院内にチャペルがあることも特徴的なこととして見受けられました。
終末期をどのように生きるのかは、それぞれの考えによりますが、「選択できること」の大事さを学ばせていただきました。

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