たけうちブログ

エストニアからの学び(1)

秋田県議会有志の視察でエストニアへ(実質3泊4日+移動2泊)。
エストニアという国のことはご存じでしょうか?

エストニアの人口は130万人。首都タリンが45万人。面積はおよそ北東北3県を足した大きさ。森林が国土の51%。「バルト三国」の一つです。
大国すぎず、共通課題を先進的に解決しているこの国から秋田県の将来に必要な多くの示唆を学ぶことができました。
1991年ソ連から再独立後、30年余りで、世界一のデジタル国家とも称されています。例えば、役所の手続きは100%オンラインで可能。
このようなデジタル国家になる伏線は、ソ連統治下にありました。エストニアには、Cybernetics instituteという暗号技術の研究施設があり、1991年の再独立後、IT専門人材が新しい国づくりに関わったことがデジタル化を後押ししたとも言われています。
社会主義イデオロギーから脱却し、新しい国家像を目標としたことや、タイガーリーププロジェクトなど、教育の電子化を企業が後押ししたことなどが、その後押しになったようです。
視察で感じたのは、電子化という技術だけの話ではなく、「新しい競争力のある国を築く」という、政府の信念の強さです。
国民の幸せ、経済発展、環境配慮など多角的視点を大切にしながら、無駄なものは削るというビジネス思考による取り組み(LEANアプローチ)が進んでいました。これは、今の秋田に最も必要な視点だと感じました。
2007年には、ロシアのサイバー攻撃を受けたことから、エストニアの行政機能は20日間ほど停止したことがあるそうです。これを機に、NATOなどのバックアップを受けながら、現在では、世界一のサイバーセキュリティー国家とも称されています
電子化とセキュリティー化が進むことで、多くのベンチャーも生まれました。Skypeなどのベンチャー企業を生んだ地でもあります。このデジタル化は、健康、教育、森林の分野にも及んでいます。
それぞれの分野について、引き続き紹介させていただきます。

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