年が明けてからも秋田市内には雪が降り続いています。
そんな中、除雪のやり方について市民の方からご相談を受けました。
秋田市では2012年度の大雪を踏まえ翌年より除雪車両運行管理システム(除雪車MAP)を稼働させています。また、合わせてコールセンターを設置し、除排雪に関する問い合わせを受け付けています。
除雪車MAPは、今どこで除雪作業が行われているのか誰でも見られるように可視化したものです。
「うちの町内には除雪が来ない」「いつ頃来るのか」といった市民の不満を少しでも解消しようという試みだと思います。
また、コールセンターは除雪に関する要望を受け付け現場作業に反映させていこうというものです。
除雪作業は天候に関わることでもありますので、すべての方が満足できるというものでもありません。
今回聞いたのは、除雪車が家の前に大きな雪のかたまりを置いていくというご相談でした。今年の場合だけではなく、毎年のことだそうです。そのたびに電話をしているそうなのですが(コールセンターができる前から!)、状況は変わらないとのことです。
これは一体どういうことなのでしょうか?
理想論からいえば、
市民から要望→市から業者さんに連絡→対応
で解決できそうなものですが、これができていないということです。
社会課題を解決するにはいろいろなやり方があります。
もちろん予算が関わることでもあるので簡単にできないこともあります。
しかし、長年同じクレームが発生しているということは由々しき問題です。
除雪作業がMAPで見られるようになったからそれでいいのか?
コールセンターで話を聞くだけで終わっていないか?
現状だけではなく、市民が抱える不満や問題も可視化し改善策を示す。
それによってどう変わったのかを再度可視化することが大事なのではないでしょうか。
例えば、コールセンターに寄せられた意見や要望を集計・公開することで、市民が抱えるニーズや優先度が顕在化されるはずです。
そのうえで、どういった対応をしたのか?
業者さんにはどう伝えたのか?
業者さんはどう応えたのか?
これらの情報を市民にオープンにし共有化する。
雪のかたまりを置いていかない除雪方法があるのなら、そういった方法にすべきです。
もし、それができないのであれば、従来とは違ったアプローチで解決する手段を考える必要があります。
除雪作業を担う業者さんもコールセンターのスタッフも、それぞれが自分の立場で仕事をしっかりしています。
しかし、そのままで解決できない問題があるのなら、それをクリアしていくための道筋をつくりだすのが行政の仕事です。
皆さまの持つ知識やお知恵もいただき、最善の方法を、最短で見つけ出し、最速で実行する。
そんな秋田市にしたいですね。