9月議会の総括質疑の模様が秋田県議会公式チャネルに掲載されました。ご都合よろしい時にご拝見いただければ幸いです。
https://www.youtube.com/watch?v=OHTPtdSwq54
以下は質疑内容の第二弾です。
秋田が「食糧供給基地を目指すこと」について(2/4)
※9月議会「総括審査」で行った質問より
「秋田が「食糧供給基地を目指すこと」について(1/4)」はこちらhttps://takeuchi-nobu.com/archives/2038
【質問4】
米およびパックライスの輸出戦略に関する秋田県の考え方はどうか?
【質問5】
県産品の輸出額を10年で倍増する(食品産業振興ビジョン)目標を立てているが、「新秋田元気創造プラン」の中間総括における「戦略3 観光・交流戦略の主な課題と対応方針」の中で、「輸出に取り組む事業者が固定化しているほか、日本酒、稲庭うどんに次ぐ新たな商材が見いだせていない。」とある。
「パックライス」を日本酒、稲庭うどんに次ぐ、新たな戦略的な産品として位置づけ、アメリカ、台湾など国外に向けて市場を伸ばすべきと考えるがどうか?
【質問6】
お米やパックライスの輸出先としての有望国、今後のマーケット調査の実施も含めて県としてどのように考えているか。
■生産加工
パックライスをめぐっては、従来の「非常食」から「日常食」として定着し始めており、国内では、年間10億食が製造されているとされるなど、市場が拡大している。コロナ禍の巣ごもり需要などで国内需要が伸びているのに加えて、海外の需要増への期待も高まり、生産体制の強化に向けたメーカーの動きが活発化し、加工設備への投資が大きくなっている。
最大手の「サトウ食品」(本社・新潟市)の販売する「サトウのごはん」の2021年度の売上高は約254億円で、前年度から約20%増え、この10年間では主食用米の需要が下降する中、約2倍に伸びた。コロナ禍のライフスタイルの変化やパックご飯の質の向上などから「主食」化も進んでいるとみている。
同社は、国内での需要増に追いついていないとして、45億円を投じて新潟県聖篭町(せいろうまち)に新たな生産ラインを増設し生産能力を年間4億食に伸ばすことを目指している。工場全体で日産123万食の生産能力を目指す。
宮城県色麻町(しかまちょう)の「JA全農ラドファ」は、2023年11月に新工場が完成し、合わせて年間2000万食の製造能力を持つにいたった。同社のパックご飯は、ガスによる直火炊きで製造し、地域の米と水にこだわるなど、価格より品質を重視した商品づくりが強み。将来的には売り上げ全体の20%位が輸出向けになることを目指して取り組んでいる。
秋田でも、令和2年度に大潟村にパックライス工場ができた。農林水産省の「コメ・コメ加工品輸出拡大緊急対策整備事業」を活用したもの。年間3600万食のパックご飯を製造し、そのうち1万2000食を台湾へ輸出している。来年5月には、パワーアップ補助金(国の予算)を活用して、パックライスの新工場の稼働が男鹿市で予定されている。両工場を合わせ、年間9100万食を製造する計画もある。
パックライスのマーケットのポテンシャルの大きさから、他地域に負けない更なる整備推進を図っていきたいところ。男鹿のパックライスは、地元の「瀧の頭(かしら)」を利用すると聞く。使用水によるブランディング、差別化もできるように思う。
【質問7】
さらなる加工施設の整備計画を促進、支援していく考えは?